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パーソナルトレーナーの資格、何が違うの?

フィットネス業界で活躍するには、専門知識だけでなく、それを「証明する資格」が求められます。しかし、日本と海外では、資格の制度や社会的な価値に大きな違いがあります。
本記事では、国内外の資格制度の違いと、それぞれのメリット・デメリットについて整理します。
日本のパーソナルトレーナー資格の特徴
日本では、パーソナルトレーナー資格の多くが民間資格です。これは、企業や団体が独自に認定しているもので、国家機関の認可があるわけではありません。
【特徴】
- 比較的短期間・安価で取得可能
- 学習内容や難易度は資格ごとにバラつきがある
- 信頼性や通用度は、所属先や採用者の判断に依存する
【代表的な民間資格】
- NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)
- NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)
- JATI-ATI(日本トレーニング指導者協会)など
いずれもトレーニングの基礎を学ぶには良い資格ですが、国際的な通用力という面では限られる場合があります。
海外のパーソナルトレーナー資格の特徴
一方、海外(特にイギリスやオーストラリアなど)では、資格制度そのものが国家レベルで整備されています。たとえばイギリスでは、国家資格規制機関Ofqual(オフクォル)が定めたレベル制度(Level 1〜8)に基づき、各資格の難易度や専門性が明確に分類されています。
【代表的な国家資格】
- Active IQ(アクティブアイキュー)
- YMCA Awards
- City & Guilds など
これらの資格は、フィットネス施設の採用基準として扱われるほか、国際的にも高い信頼性があります。
民間資格と国家資格の違いまとめ
比較項目 | 日本の民間資格 | 海外の国家資格(例:Active IQ) |
認定主体 | 民間団体・企業 | 政府認定機関(例:Ofqual) |
信頼性 | 団体によって異なる | 国際的に高い信頼性 |
更新制度 | あり(2〜3年ごと) | 更新不要 |
通用範囲 | 国内中心 | 世界30か国以上 |
カリキュラム | 自由設計 | 国際標準に準拠 |
日本でも国家資格を取得できる時代へ
これまでイギリスでしか取得できなかったActive IQの公的資格が、現在では日本でも取得可能になりました。
英語力や海外留学が必要だった時代と比べて、日本語で学べる・日本国内で完結する国際資格は大きなチャンスです。
どちらが良い?資格選びのポイント
どの資格が優れているかは、あなたの目的や将来のキャリア像によって変わります。
- 国内で経験を積みたい人 → 民間資格からスタートもOK
- 海外も視野に入れている人、採用基準で差をつけたい人 → 国家資格(Active IQ)がおすすめ
まとめ
国内と海外では、資格の制度や信頼性に大きな違いがあります。
特に国際的なキャリア形成や、信頼されるスキル証明を求めるなら、国家資格であるActive IQのような国際認定資格が大きな強みになります。
資格は「ゴール」ではなく、「スタートライン」。
確かな基準で選び、あなたのキャリアを広げる武器にしましょう。